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2007年09月04日

[仮説]名古屋バブルとニューカマーの関係

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ご当地エクスプローラ カテゴリー : 甲信越・中部 ]

盆暮れのたび、生まれ育った愛知県岡崎市へせっせと帰省してます。地元高校を卒業して以来、かれこれ20年以上になりますが、ここ数年、実家の周辺が大きく様変わりしていることを実感してます。

日系ブラジル人などの外国人の増加です(最近は「ニューカマー」という表現もあるようですね)。

電車のなかで、駅のロータリーで、ジャスコ(南ジャス=なんじゃす)の食品売り場で、観光地で、海水浴場で、そして路上で。帰省するたびに外国人が増えている気がします。

先月には、高速道路で、違う車種のリアバンパーをつけた3ナンバーのカルディナが前を走っていました。ナンバープレートが本来あるべきところではなくバンパーの下のほうについていて、おかしいなあと凝視してて気づいたのです。
同乗してた家族の話では、前後に違うナンバープレートをつけた車も見たと言います。
いずれも、乗っていたのは外見上は日本人ではありませんでした。

で。ご近所の浜松市で気になる記事が。
浜松市は24日、06年度の市・県民税のうち、会社からの天引きでない普通徴収で、在日外国人から総額の55・7%しか徴収できていないことを初めて公表した。市全体の93・8%と大きな差があるため、外国人の実態をよく調べたうえで徴収を強化する方針だ。
市納税課によると、普通徴収対象の外国人は約1万人。(1)税金に対する意識低い(2)言語の問題(3)所在不明--などの理由で徴収できない例が多く、市全体の滞納約13億円のうち外国人分が約3億円という。
浜松市:市・県民税、在日外国人は総額55.7%しか納付せず--普通徴収で(毎日新聞静岡版8月25日)
どうやら、在日外国人の実態をほとんどつかんでいないようです。

このまま少子高齢化が進めば、いずれ日本は外国人が支える国になるでしょう。すでにあちこちでその兆候は出始めています。

そのとき、在日外国人はもはや多数派。多数派がろくに納税をしてなかったら、たぶん行政は崩壊します。「納税は結果的には外国人向けの施策などの基になる」どころの騒ぎじゃなく、日本という国そのものが機能しなくなるんじゃないでしょうか。

この浜松市。コチラによれば外国人登録者数は2.3万人、人口比率で3.84%。浜松とおなじく「ニューカマーと呼ばれる南米日系人を中心とする外国人住民が多数居住する都市」で、愛知県だと豊橋市(4.47%)がトップ、ついでトヨタのお膝元の豊田市(3.35%)、そして豊田市に隣接する岡崎市(2.65%)となっています。

浜松の徴収漏れ問題、これら自治体に共通する大問題のはずですよね。

そのいっぽうでこんな威勢のいい記事が。
国が昨年十月現在で実施した二〇〇六年事業所・企業統計調査で、県内製造業の従業者が約九十四万四千人となり、東京都を約四万八千人上回り全国トップになったことが分かった。自動車関連産業で増加したためで、全国トップは一九四七年の調査開始以来初。モノづくり産業の活発さが裏付けられた形だ。
一方、従業者は、正社員・正職員が0・4%減少する半面、雇用期間が一カ月を超えるパートタイムやアルバイトなどが16・1%増、雇用期間一カ月以内の臨時雇用者が15・2%増となり、非正社員化が進んでいることも分かった。
【愛知】製造業の従業者、日本一 94万4000人で東京抜く(中日新聞愛知版9月1日)
コチラ(excelファイル)をみると、たしかに製造業の従業者数は愛知県がトップ。事業所・企業統計調査のページを見てみると、明確な記述はないものの、従業者にはどうやら外国人も含まれるみたい。

国籍データはないので勝手に推測すると、愛知県の「製造業の従業者数、日本一」は、「ニューカマー」が下支えしている。実態不明の「ニューカマー」が愛知県の好景気を生み出しているんじゃないだろうか。

ところで愛知県はもともと「よそ者」がとても少ない閉鎖的な土地柄。人口流出入の少なさは、統計で調べてもたぶんわかると思う。以前、愛知県内のある大学に関東から赴任した教授が、「母が地元の盆踊り大会に参加できるまで何年もかかった」と愚痴ってましたが、それも閉鎖性のなせるわざ。

愛知県の製造業をリードするのはもちろん“世界の”トヨタ自動車。ぼくは「トヨタイズム」の何たるかをよく知りませんが、トヨタは実に三河の企業らしいと思っています。三河の田舎侍を生んだぼくのふるさと、三河地方の勤勉な同質性とダブります。

そこに異質なニューカマーが大勢到来。地域社会にとっては劇的な変化が起きているはず。実家の両親はあまりピンときていないようですが。冒頭の徴収漏れ問題はその1つにすぎず、もっと重要なのは、三河というコミュニティの崩壊、価値観の崩壊、そしてトヨタの崩壊。

トヨタのお膝元はすでに空洞化している。つまり根幹が崩壊したトヨタはすでに死んでいるのではないか。となると、トヨタに支えられた名古屋経済もアウト。バブルはやがてはじける。

もちろん、あくまで仮説です。三河出身者のただの戯言。
トヨタ自動車は三十一日、グループのダイハツ工業、日野自動車を含めた二○○九年の世界販売目標を千四十万台とする中期販売計画を発表した。トヨタは今年、販売で米最大手ゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界一になることが確実視されており、一千万台の大台は世界の自動車業界史上初となる。
トヨタが販売計画 09年に1040万台 自動車業界初の大台(北海道新聞9/1)
トヨタはあくまでも強気です。

(ただねえ。愛知万博からこちら、“浮かれる愛知県人”というのを傍目で見てて、どうも危なっかしい気がするんですよねえ…)

■おまけ

実態をつかみきれていないという意味では教育も同様。
南米出身の日系人ら「ニューカマー」と呼ばれる外国人の子どもの就学状況を文部科学省が初めて調べた結果が31日まとまった。約1%が就学しておらず、17%余が転居・出国などで実情がわからなかった。
調査対象になったのは、こうした外国人が多く住んでいる群馬県太田市、長野県飯田市、岐阜県美濃加茂市、静岡県の掛川市と富士市、愛知県の豊田市と岡崎市、三重県四日市市、大阪府豊中市、兵庫県の神戸市と姫路市の計11市と滋賀県。
外国人登録されていた、義務教育年齢の計9889人を戸別訪問などで調べたところ、6021人(60.9%)が公立校等、2024人(20.5%)が外国人学校等に通学。112人(1.1%)が不就学で、1732人(17.5%)が転居などで不明だった。
外国人の子ども、1%が不就学 17%が転居等で不明(朝日新聞8月1日)
あくまで外国人登録されているなかでの調査だから、じっさいには不就学はもっと多いでしょうね。

■関連記事:
新聞デスク機能低下?現場思考停止?ファクトはどこ?
豊橋ブラジル協会
出口は必ずある。目の前にないと見えないだけ。
日本の向こうに - ふらっと.jp

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