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2007年10月26日

「世界一小さなテレビ局」西軽井沢ケーブルテレビ

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ご当地エクスプローラ カテゴリー : 甲信越・中部 ]


「世界一小さなテレビ局」を標榜する、局員2人のケーブルテレビ局が長野県御代田町にあります。喫茶店を経営していた石川伸一さんが1984年に開局。契約世帯はいまや町の6割近い約3200世帯、町民にとってかかせないメディアとなっているようです。
御代田南小学校の稲刈りの取材に同行させてもらった。石川社長の周りには、あっという間に児童の輪ができた。子供たちは、昆虫や植物に詳しい石川社長を「シンちゃん」と呼ぶ。同小の太田潤教諭(36)は「二人は町の人気者。子供たちもいつ取材に来てくれるのかと、心待ちにしている」という。
石川社長は「小さなテレビ局だからこそ、町民が愛着を持ってくれる。ほとんどの町民は顔見知り。取材にはみんな心を開いてくれる」と、“スケールメリット”を強調する。
自動で放映しているビデオテープを交換するため局に戻るが、また取材に出る。途中、住宅街や田園地帯をゆっくりと車で走る。「町のちょっとした変化を見逃さないことが大切」という石川社長の言葉に、改めて記者の心得を教わったようで、何とも耳が痛い。
主力番組は、開局以来続く「御代田TODAY」。月曜日を除く週6日、午後7時から30分ほど、生放送で1日の町の動きを伝える。放送回数7000回を超える長寿番組だ。
番組で石川社長が体調を崩したと話せば、栄養ドリンクや果物が届く。的外れなコメントには、本番中でもおしかりの電話がかかってくる。「まさに町民に育てていただいているテレビ局。これからも町の元気を発信していきたい」と石川社長は力を込める。
ふるさと”地”慢 - 「日本一」を訪ねる - (37)町のテレビ 局員2人…長野・御代田町(読売新聞10月18日)
現場で取材にあたるメディア人は、その言動がときに批判の対象となります。とりわけテレビクルーは。それがここでは「町の人気者」です。

なんて素晴らしい。うらやましい。メディアの“理想郷”ともいえるのではないでしょうか:-o

もちろん、町民と顔見知りということは、裏を返せば、人間関係にヒビが入りかねない問題提起型の取材はしにくいでしょうが、そうしたいわゆるジャーナリズム的なものは、はなから目指していない気がします(いまのいわゆるジャーナリズムは批判という隘路に陥っているのじゃないかなあ、いわば「文句垂れ王子」)。西軽井沢ケーブルテレビの石川氏はズブの素人から始めたということですが、それがかえってよかったのかもしれません。

メディアには、適正な規模ってのがあるんじゃないかって思ってます。ブログもそう。

一躍メジャーになる→アクセス過多になる→多種多様な価値観の読者が押し寄せる→通じるはずの言葉が伝わらなくて不毛な批判を浴びる→闊達に書けなくなる→誤解を招かないよう最大公約数的に縮こまってしまう→書いててつまらなくなる→とうとう書かなくなる。

…という前例もありましたね確か:?:

視聴者や読者との間で価値観が共有できているかどうかは、メディアにとって重要なファクター。価値観を共有している人達(=すなわちコミュニティ構成員)にだけ伝わるのが、いちばん幸せな形ではないかと最近感じています。だから、町という小規模なコミュニティ内で視聴者と価値観を共有できているこのテレビ局は、幸せだと思います。価値観を共有するコミュニティでこそ、メディアは合理的かつ効率的に機能するのだと思います。

かつて力道山に日本中が熱狂した時代のテレビのように。

世界一小さなテレビ局は、世界一幸せなテレビ局なのかもしれないと思いました:-P

※西軽井沢ケーブルテレビについて、コチラのページも参考になります。

■関連記事:子連れキャスターの衝撃:ニュースよ、降りてこい!?

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