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2009年06月04日

無名が主役になれる日本は世界のパラダイス(たとえばラーメン)

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ふらっとどらいぶログ カテゴリー : news ]

日本の現代史を調べていて思うには、日本ってある意味「民主的」っていうか、指導者層もけっこう民意を気にしていて、というよりも引きずられて、リーダーといっても実質は傀儡でしかないというか、真の支配者は「世間」という誰だかわからない漠たる存在ではないかという気がしたり。いやまだ核心をつかんでいないのであくまでそんな気がする程度ですが。

でも振り返ってみれば日本が伝統的に誇れる部分というか技術でも文化でもいいんだけど無名庶民が引っ張ってるって感じがかなりあるかもって。かつて国民的人気を博したテレビ番組「プロジェクトX」もそうですよね「無名の」ってキーワードが日本人の琴線に触れたというか。ネットでも2ちゃんとかニコニコとかの「無名コンテンツ」が日本ではウケる。

日本のWebは「残念」 梅田望夫さんに聞く」から徳力さんの「梅田さんのインタビューを読んで思う、日本のネットの探すべき道」を読み、Facebookとかでインスパイアーされて思ったこと。

つまり日本語圏とかっていうよりも日本の(文化を含めた)基本的なあり方というか。そういう市井の庶民が主導するあり方って世界的にも稀なのかな、少なくとも先進国では稀なのかなと思ったり(サブカルチャー、と一口に済ませてしまわないで)。

一握りのエリートが世界を引っ張るんだという、いわば選民思想的なあり方とは対極の、そのへんのバーさんスゲー!みたいなのが日本の伝統的スタイルだとして、そしたら世界じゅうにいる大勢の庶民にとって「敷居の低い」日本は極楽天国なわけで、日本(という文化圏)めざしてどどっとなだれこんでくるという可能性もあるわけで。

梅田さん思想ってすごく理解できるけどしょせんオールドメディアの啓蒙主義と大差ないというか送り手の座の奪い合いなら勝手にどうぞって気もして、なんだかぼくは間違ってましたスミマセンみたいな。

で、ラーメン。
なぜぼくらはラーメンを熱く語るのでしょうか。ラーメン屋で隣に座った作業服姿の現場のおっちゃんも兄ちゃんも、熱く語ったり。意外と(失礼)舌が肥えてたりとかして(個人差あるが)。たぶん彼らが芳醇な日本のラーメン文化を支えてる。
果たしてアメリカ人がここまで…ええと身近な食べ物ってたとえばホットドッグとか(?)を熱く語り多彩なホットドッグ文化が花開いてるって気もあまりせず、これをネットに置き換えるとCGMって英語圏よりむしろ日本で本当の花が開くのではないかと。

そんなことを思ったりしました。おしまい。

■後記2009-06-10 07:48
徳力さんのエントリーでご紹介&トラバいただきました。バランスのとれた考察だと思います。「衆愚化」ってのは、まあ、ええと…。どうすりゃいいですかねえ、ぼくがいちばん言いたかったポイントは最初の部分で、これつまり「おれたち元々そうだし」ってことなんですが、世界的にユニークな特質といえばいえなくもない気もするので、過去の失敗は横においといて、この特質をもって世界に貢献する独自の道筋はないものだろうかなどと思ったりするわけなんですが。3年前に書いた「素人動画は宝の山だ(!?)。」もそうなんだけど、そういう部分に期待したいって気持ちは相変わらず持ち続けています。

■後記2009-06-11 09:15
以前某番組ブログ運営に携わっていた時には、番組ブログにトラバするブログ集団のなかからいわゆるハブ的な役割を果たすブログが育ちネット上の議論をリードしたり活性化したりしてくれることを期待したんですが残念ながらそれはかないませんでした。そういったハブブログ的な多様な存在が日本語圏でもっと増えればいいなあとは変わらず願い続けていますが。

■追記2009-06-13 08:36
某所で書き散らしたことを整理しときます。ぼくは、日本のインターネットで、はてブやmixiが衆愚を可視化したのではと思います。たとえばmixi。たとえば最近だと「友人続々ミクシィで無責任擁護…京教大レイプの余波」のように、パンピー(一般ピープル)の問題発言はmixiで拾うというのがメディアの習わしとなってます(この習わし自体も問題ですが)。居酒屋ダベリのような気兼ねなく発言できる空間であれば、ネット上でなくても日本人でなくても問題発言が横行するのは致し方ないのではないでしょうか。あたかもカラオケボックスのように仕切られた私的空間であるかのごとくユーザーが錯覚するような公的空間を設計製造したこと自体が問題ではないでしょうか。そして、日本には「お客様は神様」という、悪く言えば客に媚びる伝統があるとも思います。はてなやmixiは、ただ客の要望に応えただけだと抗弁するかもしれませんが、それはその伝統の上にあるのではないでしょうか。衆愚発生装置を作った責任は、それを望んだ大衆にあるのか、それとも大衆の望みに応えたメーカーにあるのか。メーカーには製造者責任があるでしょう。ぼくらに必要なのは居酒屋やカラオケボックスではなくて、もっと広い空間。

■関連記事:ラーメン好きと祭り好きの関連(ある意味日本人論)

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緑蛇
[言及]梅田望夫さんは言いたかったの?聞きたかったの?: 問題がなんだかわからなくなったので関連記事を集めてみた。 集めてみると「残念」より「どうするの?」だったように思えてきました。 引用部分は僕の主観で引っ張り出してるので、著者の言い分を要約しているわけではありません。 ご指摘いただければ訂正いたします。 記事
2009/06/10 19:07
tokuriki.com
日本のウェブは遅れているのではなく、急速に進みすぎたのではないかという仮説:  ITmediaの岡田さんによる梅田さんのインタビューに端を発した、「日本のWebは残念」論争ですが、梅田さんの人物考察が一段落するのに併行して、いろいろと日本のウェブの特徴についての考察が始まっているようです。  せっかくの機会なので自分の考えも、まとめておきたいと思います。 (海部さんのエントリに刺激を受けて、アテネの学堂のイメージ)  今回の議論に目を通していて、個人的に気になったのは下記の...
2009/06/09 09:09
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