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2007年09月13日

安全で退屈で笑える国ニッポン

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ふらっとどらいぶログ カテゴリー : fratdrive日記 ]

ニューズウィーク日本版9月19日号に「東京特派員の告白 外国の新聞が伝える「世界が見たNIPPON」はなぜデタラメなのか」という特集記事が。リードには
靖国神社よりゲイシャ、日朝首脳会談よりロボットやチカン。外国の新聞が伝える「世界が見たNIPPON」はちょっと歪んでいる。高齢化社会も三宅島も「面白おかしく書け」と命じてくる編集者と闘い続けたジャーナリストの苦悩とは──。
ということで、中味はひとことでいうと職業ジャーナリストのグチですね。ぼくはむしろ、世界がイメージする日本像に納得しちゃいました。ステレオタイプっていうけど、わりかしその通りなんじゃないの:-o

以下、記事より一部抜粋。まずは英デイリー・テレグラフ紙の東京支局長だったコリン・ジョイス氏。
テレグラフが喜ぶ記事にはパターンがあった。ステレオタイプに即しているか(働きバチの日本人)、それを覆すもの(日本人の92%が会社嫌いだという調査結果)。笑えるか(女性の集団に取り囲まれ、警察に引っ立てられる痴漢の話)、楽しい写真が添えられているか(浴衣姿の女の子)だ。
好まれるネタも決まっていた。第二次大戦の話か、日本で有名になったか犯罪に巻き込まれたイギリス人の話、相撲取りや芸者、人型ロボットに最新型トイレ…。
テロと戦争と災害がひしめく国際面で、もっぱら日本は明るい話題を提供してくれる場所とみなされていた。
…悪く受け取れば「おれたちアホバカ扱い」だけど、良く受け取れば「世界のタモリ」(タモリはたしか自分を「お茶の間のオモチャ」と定義づけていたハズ)。いいんじゃないかそれで。暗い世の中を少しでも明るくできるんなら。それだけで国際貢献できるんじゃないか。

次に、英インディペンデント紙東京特派員のデービッド・マックニール氏。
欧米のマスコミが日本を取り上げるときは、重要なニュースよりエキゾチックな話題や笑える話が選ばれがちだ。相撲の記事は捕鯨やオタク文化、性的に欲求不満な主婦、女子中高生の売春、自殺などと同様、需要が大きい。
フリーのジャーナリストは、どこの国のメディアが日本のどんな記事を求めているかに詳しい。中国では、日本の歴史観や右翼化についての関心が高い。香港のメディアは東京のアートやカルチャーに関する記事を求めている。イギリスでは、皇室のスキャンダルや捕鯨の記事が好まれる。
編集者は、暗いニュースばかりになりがちな国際面のバランスを取るため、たいてい日本に明るい話題を求める。
私はこうした状況に疑問をいだいてはいるが、日本は安全で変化のない退屈な国なんだから仕方がないと自分を納得させることが多い。実際、日本は「アジアのスイス」だという見方もある。豊かで安定していて保守的な国、というわけだ。
日本に関する外国メディアの報道は、2つのパターンのどちらかになりがちだ。1つは「自分たちとは違う」という理由で日本を批判すること、もう1つは、理解しがたい異郷として理想化することだ。
「安全で変化のない退屈な国」って、考えようによっては最高の褒め言葉。まるで天国だよね日本って。

それに日本人は相対的な存在というか相手からどう思われてるかで自分自身を規定しないと落ち着かないようなところがあるし、世界に求められるように振舞っていればハッピーだしいいんでないの?

PS.本旨とは関係ないけどこのくだりは気になった。
「外国特派員の仕事の大半は、現地の新聞記事を語順を入れ替えながら写すこと」なのだ。
by コリン・ジョイス氏


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