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2007年05月18日

[書評] 『デジタル・ワークスタイル』

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ふらっとどらいぶログ カテゴリー : fratdrive日記 ]

著者の徳力基彦さんから献本していただいた、『デジタル・ワークスタイル 小さなことから革命を起こす仕事術』

すでにたくさんの書評が書かれていますし、これはたぶん最後発の書評でしょう。遅くなってスミマセンm(_ _)m

※現在、Amazonでは売り切れです。

これは、インターネットを効率的に使いこなすための実践的ノウハウ本です。「自分も同じようにやってる」と同調する意見が多いことからも、おそらく、インターネットをバリバリに使いこなしている人にとってはデフォルト的なノウハウと考えていいのでしょう。「時代の最先端なんて」とあきらめ気味の中高年ビジネスマンの方にとくにおすすめかも。

ぼくにとっても、とりわけGmailの使い方は参考になりました。さっそく受信トレイを空にしたし。その他、おおむね同感でありますが、以下は異論のあるトコロのみ。是是非非こそが公共に有用というポリシーにて。

1.todoのリスト化ってほんとにいいのかなあ…。

「やるべきことをすべてリストに書き込む」という提案ですが、これはかなり昔からやってます。記憶力が劣るので。ただ、それがほんとにストレス解放や効率化につながるかには疑問を感じてます。todoをすべてリスト化してしまうと、リスト消化が目的化してしまい、なんだかリスト=主、ぼく=従という気分にもなって、ぐったりすることがあります。

モチベーションは心の中からムラムラと湧き上がってくるものなので、それに身をゆだねて直感的に動いてしまうほうが結果的に効率がよいことも。要はバランスかな。

2.livedoor Readerはぼくには合わない。

徳力さんは、RSSリーダーはlivedoor Readerを使っているようですね。livedoor Readerが高評価なのは以前から知っていましたから、これを機に試してみたけど、ぼくには合わなかった。ぼくの環境(PCスペック&通信速度)と、登録したフィード数のバランスが悪いのかな、どうもスムーズに動かない。

で、以前から使っているHeadline-Readerにさっさと戻してしまいました。

ただ、速読のコツを参考に、概要から新しいタブでサイトを開くように設定を変えました。最初に一覧をばばばっと見て、そこから気になるタイトルだけを片っ端から開き、あとで開いたサイトを読んでいくようにしました。…あ、スピードアップ。ありがとうございます徳力さん。使えるぞこれ。

3.タブブラウザは要らないかな〜。

「タブブラウザで作業効率を倍速にする」って見出しだったけど、倍速にはならない気がします。

ぼくのメインブラウザはいまだにIE6.0、もちろんタブブラウザではありません。なんでかっていうと、Firefoxにしろ何にしろ、自分のブログの見た目が変わっちゃうのが最大の理由。cssの解釈の違いだと思うんだけど。いちおう、最もポピュラーなブラウザでの見た目をデフォルトにしておきたい。webデザイナーじゃないんだけど、いちおう自分で組んでるから、そのへんは気にします。

だいいち、IEで足りちゃってるし。そりゃ、ツールバーはときに混雑するけど、困るほどいっぱい開かないし。テキストエディターも秀丸だからタブじゃないし。

(ぼくの使っているRSSリーダー、Headline-Readerはタブブラウザでもあるんだけど、それはそれで)

4.ソーシャルブックマークは使わない。

これは職業的に譲れない点ですね。知らないうちにページが消えたり、書き換えられたりしちゃうから、ソーシャルブックマークは使いません。とっときたいページは見つけたら即、ローカルに保存。
Internet Ninjaの時代からずっとそうしています。いま使ってるのは紙copi
ページの1部分だけのスクラップもできるし、あとで特定のワードにマーカーをつけたり、メモを足したりもできるし。それからとっときたいwebページには人に見られてもいいものと見られると困るものとがあるけど、これならそういう仕分けも不要でぜんぶを一元管理できる。そればかりか、webページだけでなく自分が作成したメモも一緒にしておけるから、プロジェクトごとに小箱をつくって、todoメモと参照すべきデータをまとめて入れておいたり。スケジュール帳としても使っているし、ぼくはとにかく、紙copiがメインのアプリケーション。

ただ、メインPCと外出用PCをいちいち同期させるのがかなりめんどくさいのと、保存データが多すぎるのかしょっちゅう強制終了するのが残念ですねえ〜。

5.ブログってコミュニケーション・ツール、かなあ。

最終章ではブログの効用について書いてあるんですけど、それについてはどうかなあ、と、ブログを書いていながらも思ったりします。別に書くことがなければ書かないほうがいいんじゃないでしょうか。ブログを書くって書く本人にとってリスキーなケース、書かれる側としても迷惑なケースもありますし。まあ、メディアリテラシーといえばそれまでですが。

それから、ブログを「コミュニケーション・ツール」としているのですけど、それには違和感。結果的にパーソナルなコミュニケーション・ツールとして広く認識され活用されている現状があるのかもしれないですけど、ブログ以前からサイトをやってた立場からは、ブログはたんに更新の手間を省いてくれる自動化ツール。

コミュニケーションよりもコンテンツ公開に重点を置くぼくとしては、更新の手間が省かれることによって、取材したり、テキストを書いたり、動画を編集したりといったいわゆるコンテンツ制作に手間を傾けることができますよという効率化ツールでしかありません。いわゆるCMSですね。

ブログに移行する前、ぼくは現場掲示板(いまは「特ダネ掲示板」という名前)というのをやってましたが、これは掲示板でありながらもブログシステムに近い、ただブログのほうがスマートだから移行しただけで、ブログという文化に惹かれたわけではありません。

6.「NOW」以外の事象にも目を向けましょう。

全体的な読後感になりますが、「NOW」にばかり目を向けすぎな印象がしました。仕事内容によっては、というか、多くの仕事がそうなのかもしれず、ぼくの意見が特殊かもしれませんが。

インターネットの本質はアーカイブだというのが個人的意見。「NOW」を追うメディアとしては、インターネットはテレビにかなわないのではないでしょうか。

ぼくがインターネットに最初にシビれたのは、アメリカでDune Buggyを楽しんでいる個人サイトに直接アクセスできたときです。今ではそんなのあたりまえだけど、マスメディアに頼るしかなかった当時としては、もう、驚天動地のことでした。

ほかのメディアが逆立ちしてもかなわないインターネットの本質を見失わないようにしていきたいものだと改めて思いました。もちろん、この『デジタル・ワークスタイル』もまた、インターネットなしには誕生しえなかったコンテンツ。

徳力さんがこの本にこめた想いが、多くのひとに広がっていくといいなあと思いました。

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