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2008年12月24日

イルミネーションでつながった地域のきずなと、要塞の街

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ふらっとどらいぶログ カテゴリー : news ]

 佐賀市大和町の国府団地一角にある通りが、冬になると色とりどりの電飾で飾られている。新興住宅地に各地から移り住んだ13軒が、地域のつながりを深めようと00年に始めたものだ。飾られた電飾は、各家庭をしっかりつなぐように照らし、地元を中心に毎年見に来る人もいるほどだ。(神沢和敬)
 日が暮れるころ、通りに面した庭の樹木や家の外壁に明かりがともり始める。赤、青、白……。わずか60メートルの距離に飾られたランプは1万5千個以上になるという。
 通りはJR佐賀駅から北へ約6キロのところにある。一帯は84年ごろに造成された新興住宅地だ。住民の出身地は熊本、長崎、広島、山口県とさまざま。
 この通りの代表として、イルミネーションに取り組んだ吉村広文さん(65)によると、地域全員で同じ取り組みを、目に見える形ですることで「きずな」を深めようと考えたのがイルミネーションだった。「核家族化が進む中で『隣は何をする人ぞ』という町にしてはいけないと思った」と語る。
 最初は100個程度の電飾から始まり、継ぎ足し、買い替えを重ねてきた。昨今は消費電力の少ない発光ダイオード(LED)も普及し、電気代も月に2千円ほどで済む。「毎年、ほかに何か面白いことができないか考えながら、楽しく取り組めている」と吉村さんは言い、12月末まで飾る予定だ。
 一緒に取り組んでいる坂口ますみさん(58)は「地域のつながりは強くなった」と話す。校区での運動会や清掃活動への参加率も高く、各家庭とも、子どもがあいさつをしなければ、自分の子どもでなくても注意するという。
[ 電飾のきずな/佐賀・大和の住宅地 - asahi.com佐賀2008年12月22日 ]
地域のつながりを深めようという志は素晴らしい。だけど違和感がある。

なんでだろう〜と考えてて思った。13軒だけの閉じたつながり。イルミネーションがなければ保てないきずな。13軒もあれば様々な考えがあって当然、イルミネーションを飾る点で異論が排除されているのではという疑念。

イオンが各地巨大ショッピングモールに現出させた「街」のような、中世ヨーロッパのような城塞都市化する日本社会のような。

これがさらに進むとこうなるのでは?
 兵庫県芦屋市の浜辺にあるベルポート芦屋。マリーナを備えたこの住宅地は、日本初とされるゲーテッド・コミュニティー(要塞〈ようさい〉の街)だ。
 敷地は甲子園球場のグラウンドの1・5倍。外周は高さ約2メートルのフェンスと赤外線センサー、監視カメラ数十台に守られ、正面ゲートの脇では数人の警備員が24時間態勢で目を光らせている。
 1区画400〜1千平方メートルの土地は1億〜3億円。米国のマリーナ運営会社の日本法人が3年前に分譲を始め、いま7区画に美術館やレストランを思わせる邸宅が立つ。
 「安全を買ったわけですよ。自分の身は自分で守る時代ですから」。訪ねた邸宅で、ソファに腰掛けた中年の男性はこう話し、窓の外に目をやった。庭の桟橋にクルーザーが係留されている。室内に流れるジャズに、魚が海面を跳びはねる音が重なる。
[ (ルポにっぽん)囲われた街、買う安心 ゲーテッド型住宅、相次ぎ誕生 - 朝日新聞2008.10.13 ]
多様性を認めない狭量な社会を、日本は過去に経験している。それがどんな結果をもたらしたのかも、ぼくらは知っているはず。パブリックを痩せさせてはいけないと思う。

■関連記事:
分類されきっちゃってる街(とインターネット)のつまらなさ
中世ヨーロッパのような城塞都市化する日本社会
本日、地球はイルミネーションでいっぱい。

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