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2008年10月24日

オフィスでは見えないこと

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ふらっとどらいぶログ カテゴリー : news ]

いま、とあるショッピングセンターのフードコードにいます。

取材や打ち合わせのアポがない日は、午前中は自宅で集中して仕事をし、昼からはできるだけ外出するようにしています。一日中家にこもっているのは色々とよろしくないので。喫茶店とかで仕事を続けます。「モバイルデスクワーク」と呼んでいますが、こういう動きはフリーライターの方に似ていますね。今では大容量バッテリーを装着したThinkPad X61とイー・モバイルで、モバイルでもさくさく仕事が進みます。快適です。

さて。平日昼間、郊外のショッピングセンターには、バブちゃんを連れた若いママさんとならんで、目立つ客層があります。お年寄りです。

彼らはマック(マクドナルド)にもいっぱいいます。要するに、長居してもお金があまりかからないところです。何をするわけでもなく、ただぼんやりと座っているだけのお年寄りたち。

「ネットカフェ難民」という言葉がありました。これは、去年1月28日に日テレがOAしたドキュメンタリー番組(NNNドキュメント'07『ネットカフェ難民〜漂流する貧困者たち』)から生まれた造語です。番組ディレクターの水島宏明氏が書いた『日テレノンフィクション ネットカフェ難民と貧困ニッポン』という本もあります。ぼくはこの「ネットカフェ難民」という言葉があまり好きでないし、ネットカフェ難民と貧困を結びつける言説にはある種の嘘があると思っています。ちなみに日テレはその後も継続的にネットカフェ難民問題を追い、今年5月25日には「ネットカフェ難民3 居場所はどこに?」をOAしましたが、「ネットカフェ難民」とうたいながら、内容はたんなる貧困問題でネットカフェ関係なかったですよね?

というわけで、ぼくは石原都知事の問題発言に一部賛同する気持ちを持っています。ただし、ぼくが問題にしたいのはネットカフェ難民などというキャッチーなフレーズを生み出し本まで出して人の不幸をネタに稼いでいる人。ネットカフェ暮らしをする人自体は、刹那的な暮らしを支える安価で便利な都市のインフラがある限り、なくならないと思います。

話がずれました。ネットカフェに難民がいるというのなら、ここショッピングセンターにも難民がいる。ずっと膨大なボリュームで、行き場もなく漂流する人たちがいる。うつろに佇む人たちがいる。
日本全国、難民であふれている。
(もちろん、帰る家がないという意味ではないし、比喩にしても拡大解釈すぎるかもしれないけど、たしか水島宏明氏は著書の中で、ネットカフェで寝泊りする人のうつろな目が難民キャンプで見た目と同じだったからという理由で「ネットカフェ難民」という言葉を思いついた、てな意味のことを書いていたし方向としては一緒)

…ということは、オフィスにこもっていたんじゃ見えない。

※写真はポルトガルのショッピングセンター。本文とは関係ありません。

PS.イナカでスーツ着てる人は、なんだか怪しく見えます。



※少し書き直しました。(2008-10-25 09:33)

■関連記事:現代の姥捨て山 - fratdrive's Tumblelog

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