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2013年01月14日

スーパーな庶民に凡庸なエリートがぶら下がる奇妙な国ニッポン

[ 投稿者 : fratdrive ブログ : [ f ]ふらっとどらいぶログ カテゴリー : fratdrive日記 ]


けさ(2013年1月14日)の朝日新聞11面、アメリカ総局長立野純二氏の「日本のブランド力 「生活文化大国」の道がある」がナイスだったので紹介。
国際コンサル会社「フューチャーブランド」が昨年11月に発表した最新ランキングによると、日本は、スイス、カナダに次ぐ第3位。ブランド王国フランス(13位)や英国(11位)、米国(8位)よりも上は本当か?同社の北米統括ダニエル・ロゼントレイターさんは「驚くには値しない。日本は安定した常連国だ」とこともなげに言う。
国家ブランドはほかに「GfKローパー広報&メディア社」も毎年発表しており、そちらも昨年日本は6位。どちらも世界の人々に国の分野ごとのイメージを聞き取りした調査という。日本は政治の自由度や外国人に厳しい雇用などが弱点だが、テクノロジーと観光、伝統文化で最高得点を稼ぎ、総合上位につけた。
 産業技術が世界一とは買いかぶりでは?特許の世界動向の専門家パトリック・トマスさんによると、確かに特許数は中国が今や世界一だが、技術の価値を考慮した指標では「米国と日本が今も世界で抜きんでた巨人だ」という。
…(略)…
GfKの上級副社長シャオヤン・チャオさんは、日本は「生活様式」大国をめざせるのに、とかねて考えていたそうだ。省エネで環境を守り、先端技術で生活水準を保ち、世界がうらやむ和食を食べ、米英の競争型とは違う助け合いの長寿社会を営む。北欧とアジアのいいとこ取りの社会文化を伸ばし、そして世界に提言できる潜在力がある。
以前、「美術と工芸と技術の国ニッポン」と書いたことがあるんだけど、テクノロジーを技術、観光を美術(+自然か?)、伝統文化を工芸と読み替えれば、ほぼその通りと言える。

で、日本文化の特異な点は、これらの多くを、「非エリート」つまりそのへんのおっちゃんおばちゃん、兄ちゃん姉ちゃんが支えているということだ。アメリカ文化はアップルもマクドナルドもディズニーもハリウッドも、トップにいる一部の超エリート達がぐいぐい引っぱっている(たぶん)のに対し、日本文化は街に個人経営(に見せかけてる風も多いけど)のラーメン屋がいっぱいあって頑固な店主が各自こだわりの味を披露している如く、マンガやアニメの如く、大勢のオタッキーな技術者がわらわらと様々な技術開発を進め(大企業内外)、どこに行っても細やかな心遣いの接客を受けるわ、京都は大昔からの超絶テク職人たちの一大ショーケース状態だわ、伝統工芸品から回転寿司から和食から盆栽からフィギュアから陶芸から世界をうならせるハイクオリティをそのへんの何気な人たちが何気にやってるわ、つまりは「非エリートハンパねえ国」なのにもかかわらず一部の親は子が非エリートの道に進むのを嫌い高学歴こそが人生を保証するのよ的受験戦争に突入するわけですが、しかしどうも日本のエリートは世界水準からすると見劣りがする。たぶんあんまり向いてないんでしょうね気性的に。で、エリート社会では自分たちを「世界水準から劣る俺たち」と正しく認識しているために自己評価が低く発信も不熱心という状況になるのでしょう。

これからは自己認識を「凡庸なエリートにぶら下がられているスーパー庶民が支える国ニッポン」と改め、エリートはどうせ給料に見合った成果ろくに出してないんだからその金を非エリートの現場職やら非正規雇用者やら田舎やらに再配分してはどうでしょうか。きっといい国になります。



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